こんにちは。
インフラエンジニアのボスにゃんパパです!
未経験からインフラエンジニアを目指す上で避けては通れないのが、業界用語ではないでしょうか?別にIT業界に限らず業界用語を理解するのは大変なことだと思います。
今回は実際に私がインフラエンジニアを目指す上で学んだ業界用語をピックアップしてみましたので、今まさに勉強中の方のお役に立てば嬉しいです。
1つ1つ深くというよりはそれぞれこんな意味があるんだー程度に理解してもらえたら十分かと思います。
サーバー(Server)
コンピューターシステムやソフトウェアへのアクセスを提供し、クライアントコンピューターにデータやサービスを提供するコンピューターのこと。
「Webサーバー」「ファイルサーバー」「メールサーバー」のように、提供する機能などの種類によって「○○○サーバー」と呼ばれる。
ネットワーク(Network)
複数のコンピューターやデバイスが通信を行い、データを共有するための接続されたシステムのこと。無数に張り巡らされている様子からよく「網」に例えられる。
オンプレミス(On-Premises)
企業がサーバーや通信環境などの設備やソフトウェアなどを自社で保有して、データセンター内でインフラストラクチャを運用すること。
クラウド(Cloud)
インターネットを介して提供される様々な IT リソース(サーバー、ストレージなど)を利用できるサービスのこと。
データセンター(Data Center)
サーバーやネットワーク機器を収容し、データの処理とストレージを管理する物理的な施設のこと。
ハードウェア(Hardware)
コンピューターやデバイスの物理的な部分を指す。CPU、メモリ、ディスクドライブなどがある。
ソフトウェア(Software)
コンピューター上で実行されるプログラムやアプリケーションのこと。
オペレーティングシステム(OS)
コンピューターのハードウェアとソフトウェアを制御し、ユーザーとアプリケーションの対話を管理するシステムソフトウェアのこと。
「Windows」「Mac OS」「Linux」などがある
パケット(Packet)
データ通信の最小単位で、データ通信において細かく分割され、それぞれ必要な情報が付与されたデータのこと。
ルーター(Router)
ネットワーク間の接続をおこなう機器の1つで、2つ以上の複数の異なるネットワーク間でデータのやりとりを中継する役割がある。
ルートテーブル(Route Table)
ルーターがパケットを転送するためのルート情報を保持するデータ表のこと。次はどのルーターにデータを渡すと効率的なのかなどが記載されている。
スイッチ(Switch)
複数のコンピュータを使用している環境で、外部との通信を行う際に特定のデータを送り先と関係のある送信ポートのみに流す機能をもつネットワーク機器。特定の送り先に分配してくれる。
ファイアウォール(Firewall)
企業などの社内ネットワークにインターネットを通して外部から侵入してくる不正アクセス、悪意のあるトラフィックや、社内ネットワークから外部への許可されていない通信から守るためのネットワークセキュリティのこと。
ロードバランサー(Load Balancer)
複数のサーバーにトラフィックを均等に分散し、効率的な負荷分散を実現する機能のこと。1つのサーバーにアクセスが集中することで、レスポンスの低下やシステムダウンの恐れを回避する手段として用いられる。
データベース(Database)
データを整理して格納し、効率的な検索や操作を可能にするデータ管理システムのこと。ただデータを集積するだけでなく必要な時に素早く取り出せることが求められる。
バックアップ(Backup)
不測の事態に備えて、データのコピーを作成し、データ損失や障害からの復旧をサポートするプロセスのこと。
リストア (Restore)
バックアップされたファイルやデータを使って元の状態に戻すことを指す。データ損失や障害からの復旧をサポートするプロセスの1つ。
冗長性(Redundancy)
システムを2つ以上配置して稼働中のシステムに何らかの異常があった場合、他の予備のシステムが稼働するようにして信頼性や安全性を向上させる状態のこと。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
ネットワークデバイスに自動的にIPアドレスなどのネットワーク設定を提供するプロトコル(通信規約)のこと。
DNS(Domain Name System)
インターネット上でドメイン名とIPアドレスを関連付けるためのシステムのこと。
人間が理解しやすいドメイン名と、コンピューターが理解しやすいIPアドレスに変換する役割を果たす。
VPN(Virtual Private Network)
ネットワークの中に、仮想的に別のプライベートなネットワークを作り出す技術のこと。
VPNによって1つのネットワークの中に個別の仮想的なネットワークを作ることで、ユーザーは自分専用のネットワークがあるかのように通信を行うことが可能になる。
これによってよりセキュリティを高めた通信を行うことができる。
プロキシ(Proxy)
クライアントとサーバー間の間を担う代理的な役割を果たし、リクエストを代理で処理するサーバーのこと。
プロトコル(Protocol)
コンピューターやデバイス間で通信を行うためのやり取りを取り決めたルールのこと。通信規約のこと。
LAN(Local Area Network)
限られた地理的範囲内で使用されるネットワークのこと。社内や家庭などで構成されたある一定の範囲を指す。
WAN(Wide Area Network)
地理的に離れた地点を結ぶ広域の地域をカバーするネットワークのこと。LANと対義語のような意味合いで使われる。
VLAN(Virtual LAN)
物理的なネットワーク上で論理的に分割される仮想的なLANのこと。論理的により自由に構成を決めることができる。
IPアドレス(Internet Protocol Address)
インターネット上でコンピュータを識別するために使用される番号のこと。住所に例えられる。
ドメイン(Domain)
IPアドレスを人間が覚えやすい名前にしたもの。
サブネットマスク(Subnet Mask)
IPアドレスをサブネット内のホストとネットワーク部分に分割するための数値のこと。
グローバルIPアドレス(Global IP Address)
インターネット上で一意の識別子として使用されるIPアドレスのこと。インターネットなど外部で使用しているIPアドレスである。
プライベートIPアドレス(Private IP Address)
プライベートネットワーク内で使用されるIPアドレスのこと。企業や家庭内で使用しているIPアドレスである。
IaaS(Infrastructure as a Service)
クラウドプロバイダがインフラストラクチャリソース(サーバー、ストレージなど)を提供するクラウドサービスモデルのこと。
PaaS(Platform as a Service)
クラウドプロバイダがアプリケーションの実行環境やプラットフォームを提供するクラウドサービスモデルのこと。
SaaS(Software as a Service)
クラウドプロバイダがソフトウェアアプリケーションを提供し、ユーザーはそれを利用するクラウドサービスモデルのこと。
SNMP(Simple Network Management Protocol)
ネットワークデバイスのモニタリングと管理に使用されるプロトコルのこと。障害発生時に原因と特定を行うのに役に立つ。
シェル(Shell)
ユーザーが入力したコマンドを解読し、OSとユーザー間の橋渡しの役割を果たす、対話するためのユーザーインターフェイスのこと。
スクリプト(Script)
タスクやプロセスの自動化に使用されるプログラムのこと。台本ともいわれる。
CLI(Command Line Interface)
テキストベースのユーザーインターフェイスで、コマンドを入力してシステムを操作することができる。
よく見る真っ黒の画面にたくさんの文字列が並んだようなやつ。
GUI(Graphical User Interface)
グラフィカルな要素を使用してユーザーがシステムを操作することができる。
テキストベールのコマンドライン(CLI)に対して、グラフィカルな要素を使用することで直観的な操作が可能。
ポート(Port)
ネットワーク通信のエンドポイントで、特定のサービスに関連付けられる番号のこと。
ポートは通常、数値で表され、ポート番号と呼ばれている。一般的なポート番号は0から65535までの範囲で定義されており、特定の番号は特定のサービスやプロトコルに割り当てられている。
例:HTTP通信にはポート80、HTTPS通信にはポート443など
NAT(Network Address Translation)
一般的にプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する技術のこと。
企業内のネットワークではプライベートIPアドレスを使用したネットワークのため、インターネットに接続する場合などに変換(NAT)が必要になる。
OSI参照モデル
国際標準化機構(ISO)により策定されたコンピューターネットワークに求められる通信機能を7階層構造に分割した定義のこと。
TCP/IP
世界標準的に利用されている通信プロトコルのこと。インターネット通信に使用され、インターネット・プロトコル・スイートとも呼ばれている。
OSI参照モデルとは異なり、4階層構造に分割した定義のこと。
SSH(Secure Shell)
ネットワークを介して、別のコンピューターを安全に遠隔操作するための通信規約のこと。通信経路が暗号化されるため、より安全にアクセスが可能。
SSL/TLS(Secure Sockets Layer/Transport Layer Security)
インターネット上でデータを暗号化し、データ通信を提供するプロトコルのこと。
TLSはSSLの後継のプロトコルで現在では主にTLSが使われている。
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)
Webサーバとブラウザの間で、要求と応答の受け渡しを行うウェブページの転送に使用されるプロトコルのこと。
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)
HTTP通信をより安全に通信するためのプロトコルのこと。SSL/TLSを利用し、暗号化通信ができる。
従来のHTTPにSSL/TLSを用いてHTTP+SでHTTPSとされる。
ICMP(Internet Control Message Protocol)
ネットワーク通信エラーの通知と診断に使用されるプロトコルのこと。疎通確認で頻繁に利用されつpingやtracerouteはこのICMPのプロトコルを使用したもの。
RDP(Remote Desktop Protocol)
リモートコンピューターへのアクセスを提供するプロトコルのこと。別のコンピューターから遠く離れたデスクトップコンピューターに接続する機能で実際に操作が可能。
システムログ(System Log)
システムイベントとエラーメッセージなどを記録するファイルのこと。様々なログがあり、稼働中に発生した重要な出来事を記録して、証跡としても使用する。
AWS (Amazon Web Services)
Amazon社が提供している200以上のクラウドコンピューティングサービスの総称のこと。
Microsoft Azure
Microsoft社が提供するクラウドコンピューティングサービスの総称のこと。
GCP (Google Cloud Platform)
Google社が提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称のこと。
Linux(リナックス)
世界で最も普及しているオープンソースのオペレーティングシステムのこと。
UNIX系のOSで、主に業務用コンピュータシステムや携帯端末、デジタル家電などで使用されている。
インフラエンジニアであれば必ず扱うことになると言っても過言ではないほどメジャーな存在。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際にはもっとたくさんの用語が存在し、一言二言では説明できない部分もあるのですが、ひとまず簡単に意味が分かれば十分かと思います。
現場でも日々たくさんの横文字のオンパレードで戸惑うことも多いですが、何となくでも意味が分かるだけでもその後の成長に大きく差が出ると思います。
この記事を書きながら思ったことですが、全然忘れている用語がいくつもあって継続的に学ぶことは重要だと改めて気づかされました。
ぜひ一緒に学んでいきましょう!