未経験からインフラエンジニアへ

未経験からインフラエンジニアへ

こんにちは。

インフラエンジニアのボスにゃんパパです!

IT業界においてインフラエンジニアの需要が高まっている中、未経験だけど転職したいと考えている方がいるのではないでしょうか?

この記事では

  • 未経験からインフラエンジニアを目指すなら何が必要か
  • 未経験者に必要な知識やスキル、勉強方法、資格について
  • 仕事内容や未経験からの転職のメリット・デメリット、年収について

未経験からインフラエンジニアに転職する方法は主に3つ

  1. 自己学習→転職活動→転職
  2. 転職エージェント→転職活動→転職
  3. エンジニアスクール→転職活動→転職

大きく分けると上記ですが、私は2の方法で転職しました。まずはインフラエンジニアについて理解してもらえたら嬉しいです。

ITインフラ環境の設計・構築・運用・保守などを担当する技術者です。ITシステムがスムーズに稼働するための基盤となるネットワークやサーバー、データベースなどを管理し、安定した動作を確保します。

インフラエンジニアにはさまざまな種類があります。ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニアなど、専門的な役割や技術領域によって分かれています。

インフラエンジニアの役割にはいくつかの種類があります。ネットワークエンジニアはネットワークの設計やトラブルシューティングに従事したり、セキュリティエンジニアは情報セキュリティに関連するタスクを担当したり、クラウドエンジニアはクラウドサービスの構築や運用に特化しています。

ざっくり分けるとネットワーク系かサーバー系に分類されます。

未経験でもインフラエンジニアになれる理由

インフラエンジニアの需要の高さ

未経験でもインフラエンジニアになることは可能です。なぜなら、インフラエンジニアの需要が非常に高く、即戦力化の可能性があるからです。企業はITインフラを重要視し、効率的な運用を求めています。IT業界でも人材不足が懸念されており、人材獲得のため経験がなくてもやる気があるだけで未経験の人材でもチャンスを得ることができます。

インフラエンジニアの仕事自体が安定しているから

システムを設計、構築したら終わりではなく、継続的にサービスを維持する必要があります。そのためシステムを導入した後もメンテナンス、監視など多くの業務があり、長期的かつ安定した仕事があるといえます。

この安定した仕事がある点も未経験から転職しやすいポイントです。

充実した学習環境

エンジニアは手に職をつける必要があるので転職するのが難しいと思っている方もいますが、イメージしているよりもずっと簡単だと思います。とはいえ何もせずになれるものでもありません。

ただ近年では、インフラエンジニアになるために充実した学習環境が整っており、オンラインの学習や書籍、実践的な経験を積む機会が多数あります。

必要なスキルと勉強方法

未経験からインフラエンジニアになるために必要なスキル

未経験からインフラエンジニアになるためには、いくつかのスキルや知識が必要です。

  • サーバー、ネットワークの基礎知識
  • LinuxやWindowsなどのオペレーティングシステム(OS)の理解
  • クラウドサービス、セキュリティに関する基礎知識

その他にも基本的なOffice製品の使い方、タイピングスキル、PC操作、業務で扱う便利ツールの知識などがあります。

未経験からインフラエンジニアになるための勉強方法

  • 書籍、オンライン学習
  • 専門の教育機関、エンジニアスクールなどで提供される学習コースの活用

その他実際の環境での経験を積むために、個人でネットワークやサーバーを用意して自分で構築してみると勉強になります。以前に比べ仮想化技術が発達してるので仮想環境を導入して手を動かすのも良いでしょう。

資格取得のすすめ

資格取得のメリット(スキルの証明や就職や昇進の有利性)

資格取得のメリットとしては、スキルの証明や就職や昇進の有利性が挙げられます。

企業は資格を持つ候補者に対して、採用や昇進の際に優遇する傾向があります。また、資格の取得によって自発的に学習ができる人材と評価されやすく、自身のスキルアップやキャリアの広がりにつながります。

資格取得には一定の学習時間や試験対策が必要ですが、その努力は将来のキャリアに大きく貢献することが期待されます。

未経験者におすすめの資格

おすすめの資格としては、CCNA(Cisco Certified Network Associate)LPIC(Linux Professional Institute Certification)などがあります。資格の中では比較的容易で、資格取得の足掛かりに最適です。

これらの資格はインフラエンジニアの分野でよく認知されており、スキルの証明として有効です。資格取得には、試験の合格や実務経験の取得が必要なものもあります。

ただし、資格はあくまで参考であり、必ずしも取得が必要というわけではありません。自身のキャリアや目標に合わせて選択しましょう。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容は設計、構築、運用、保守の4つの要素で構成されています。

1.設計

設計業務では、ビジネスの要件や目標に基づいて、効率的で信頼性の高いインフラ環境を構築するための計画を立てます。設計のプロセスには次のようなステップが含まれます。

要件定義: ビジネスの要件や目標を詳細に理解し、必要な機能や性能、セキュリティ要件などを明確にします。

インフラ環境の選定: サーバー、ストレージ、ネットワーク機器、セキュリティ対策など、必要なインフラ環境の要素を選定します。

システムの設計: インフラ環境の各要素の配置や接続方法、冗長性の確保など、システム全体の設計をします。

可用性とスケーラビリティの考慮: システムの可用性(ユーザーが必要な時に利用できる状態)や将来の拡張性(スケーラビリティ)を考慮し、冗長性や負荷分散の設計などを行います。

2.構築

構築業務では、設計段階で決められた仕様に基づいて、実際にインフラ環境を構築します。サーバやネットワーク機器のセットアップや設定を行い、システムを実際に構築します。

インフラ環境のインストール: サーバー、ネットワーク機器、ストレージなどのハードウェアのセットアップやソフトウェアのインストールを行います。

システムの設定: インフラ環境の各要素を適切に設定し、ネットワークやセキュリティの構成などを行います。

テストとトラブルシューティング: 構築されたシステムのテストを実施し、問題や不具合がないか確認します。もし問題が発生した場合には、トラブルシューティングを行って修正します。

3.運用・保守

【運用】

運用業務では、構築されたインフラ環境の日常的な運用や監視を行います。主な運用業務には以下のようなものがあります。

システム監視: インフラ環境の稼働状況やパフォーマンスを監視し、異常や障害の早期発見・対応を行います。

システム保守: パッチ適用やアップグレードなど、システムの保守作業を定期的に実施します。

インシデント対応: システムの障害や問題が発生した際には、迅速に対応して復旧させます。

変更管理: システムの変更やアップデートなどの変更管理を行い、適切に実施します。

運用では、システムの監視やトラブルシューティング、パフォーマンスチューニングなどを担当します。

【保守】

保守業務では、インフラ環境の安定性とセキュリティを維持するための作業を行います。

バックアップと復旧: データのバックアップを定期的に実施し、災害やデータ損失時の復旧手順を確立します。

セキュリティ管理: セキュリティポリシーや脆弱性対策の実施、セキュリティ監査など、セキュリティ管理を行います。

パフォーマンスチューニング: システムのパフォーマンスを最適化するためのチューニングや最適化作業を実施します。

保守では、定期的なメンテナンスやアップデート、セキュリティ対策などを行います。

運用と保守業務はインフラ環境を守るという意味でまとめて扱われることが多いです。

インフラエンジニアの年収

インフラエンジニアの年収は、経験やスキル、役職のほか雇用形態によって異なります。

初級のエンジニアの年収は、約300万円から500万円程度が一般的です。中級や上級のエンジニアになると、年収は600万円以上になることもあります。ただ、未経験の場合は約300万前後が一般的です。

インフラエンジニアの年収は日本の平均年収より高い傾向にあります。給与の上昇性や将来性はインフラエンジニアの魅力の一つだと思います。また、資格取得やキャリアアップを目指すことでさらに収入を増やすことができます。

ただし、業界や地域によっても差があるため、参考程度に考えてください。

インフラエンジニアに転職するには

インフラエンジニアの求人を探す際には、求人サイト転職エージェントを活用することが重要です。未経験者向けの求人も多く掲載されており、応募条件や勤務地、給与などを比較しながら選ぶことができます。

特に未経験であればまず転職エージェントを活用することをおすすめします。私自身も転職エージェントを活用し、未経験からインフラエンジニアに転職しました。

ポイントは複数(できれば3社以上)の転職エージェントに登録してみることです。各社の強みが違ったり、それぞれ違った角度からアドバイスをもらえたりするからです。

また、どうしても自力で転職活動をしようとすると、挫折することもあるはずです。なのでまずは転職のプロに相談しましょう。

インフラエンジニアのメリットとデメリット

インフラエンジニアのメリットとデメリットを考えてみましょう。

インフラエンジニアのメリット

挑戦しやすさ: インフラエンジニアの仕事は技術の進化や新たな課題に常に直面するため、学び続ける機会が豊富です。例えば、新しいクラウドテクノロジーやセキュリティの脅威に対応するために、最新の知識やスキルを習得する必要があります。このような挑戦的な環境に身を置くことで、自己成長を実感することができます。

給与の上昇性: インフラエンジニアは企業や組織にとって不可欠な役割を果たしているため、需要が高くなっています。スキルや経験を積み重ねることで、給与が上昇する可能性があります。また、特定の領域や専門知識に精通したエキスパートとして認められることで、高い報酬を得ることもあります。

将来性: デジタル化が進む現代社会において、インフラエンジニアの需要は今後も高まると予想されます。クラウドコンピューティングやビッグデータの活用など、ITインフラストラクチャーへの依存度がますます増しています。このような背景から、インフラエンジニアとしてのキャリアの安定性と成長の見込みがあります。

資格でのキャリアアップ: インフラエンジニアは資格取得によってキャリアを広げることができます。スキルの証明や就職・昇進の有利性を高める助けとなります。

インフラエンジニアのデメリット

スタート時の給料: インフラエンジニアは専門性が求められるため、初めの給料は他の職種と比べて低いことがあります。これは、未経験者が即戦力として働くまでに一定の経験やスキルの習得が必要なためです。しかしながら、経験を積むことで給与は上昇していく傾向にあります。

勉強の大変さ: 技術の進化が速いため、インフラエンジニアは常に新しい知識やスキルを学び続ける必要があります。新しい技術やトレンドに追いつくためには、継続的な学習と努力が必要です。情報を追いかけ、自己啓発することで、専門性を磨くことができます。

非常勤勤務やシフト勤務: 安定したサービスを提供するために24時間365日システムを稼働させる必要があります。そこで勤務先によっては夜勤、シフト制の可能性がでてきます。

責任の重さ: インフラエンジニアはシステムの安定性やセキュリティに関わる重要な役割を担っています。システムダウンやセキュリティの脆弱性は企業や組織に大きな影響を与える可能性があります。そのため、インフラエンジニアは責任の重さを感じることもあり、ストレスを抱えることがあるかもしれません。しかし、適切な計画や予防策を講じることでリスクを最小限に抑えることが求められます。

インフラエンジニアに向いている人の5つの特徴

  1. 好奇心と学習意欲: インフラエンジニアの仕事は常に新しい技術やトレンドに対応する必要があります。そのため、好奇心が旺盛で学ぶことに対して積極的な姿勢を持つことが重要です。技術の進化に常にアンテナを張り、自己学習に取り組むことが求められます。
  2. 論理的思考力: インフラエンジニアはシステムの設計やトラブルシューティングを行います。複雑な問題に対して論理的に分析し、解決策を導き出す能力が必要です。問題解決において、論理的思考力とトラブルシューティングのスキルを駆使して効果的な解決策を提案することが求められます。
  3. チームワークとコミュニケーション能力: インフラエンジニアはプロジェクトやチームで働くことが多いため、チームワークやコミュニケーション能力が重要です。他のメンバーとの円滑な協力や意思疎通を図りながら、共同で目標を達成するために努力する必要があります。ここ数年テレワークが急速に普及し、直接コミュニケーションを図るより、チャットなどの文章で円滑に意思疎通が取れるかが重要だと感じています。
  4. ストレス耐性と責任感: インフラエンジニアはシステムの安定性やセキュリティに関わる責任があります。トラブル発生時や緊急時には冷静さを保ち、迅速かつ適切に対応する必要があります。また、長時間の作業や非常勤勤務の可能性もあるため、ストレス耐性が求められます。
  5. 継続的な改善意識: インフラエンジニアはシステムのパフォーマンスやセキュリティを向上させるために、常に改善を追求する姿勢が求められます。現行の状態を見直し、効率化や最適化のために新たなアプローチやテクノロジーを探求することが重要です。

未経験からでもインフラエンジニアは目指せる!仕事内容を理解して転職を!

未経験からの転職はハードルが高いと思った方もいれば、自分にもできそうだと思った方もいるかもしれません。覚えることも多いうえに常に最新情報にアンテナを張り自己学習が必要な業界です。ただ私自身未経験(30歳目前)で転職できましたので、仕事内容や知識、正しい転職のステップを理解すればインフラエンジニアになれると思います。

今回の記事が少しでもどなたかの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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